このたび中古でOS無しのパソコンを購入しました。したがってWindowsとOfficeを個別に買ってインストールしないといけないわけですが、まともに買うと、
Windows 7、8:13,000円前後
Office 2013:30,000円〜50,000円程度
はします。これは庶民が「ああ、そうですか」と気軽に払える金額ではありません。かと言ってOSとOfficeがなければPCを買った意味がない。したがってマイクロソフトの汚い商法に対抗すべくネットを徘徊して安く購入する手立てを探しまわりました。
※下記の方法はネットを使い慣れた方にはわかりきったものであるので、事情通の方は(1)を飛ばして(2)から目を通してみてください。
*Windows 7 Professional、Ultimate:900円〜1,300円(1,000円が多い)
*Windows 8 Professional:530円〜1,600円(1,000円前後が多い)
*Office 2013 Professional Plus:980円〜1,700円(OSに比べて数百円高め)
となっていました。
(注1)オークションであるので、当然そのときの需要と供給の関係によって落札価格は変動する。また出品者の評価が高いと当然値段も高くなる傾向にある。
(注2)インストールDVDが付属しているOEM、DSP版は4,000円〜6,000円と値段が跳ね上がる。またDELLのインストールDVDを使うと、コンピューターのプロパティでWindowsのロゴの代わりにDELLのロゴが表示される。気になる人はやめた方がいい。さらに新品のDSP版には中国から国際郵便で送られてくるものが多い(商品ページを注意)。これはけっこう時間がかかるので急ぐ人はやめた方がいい(中国から送っているのにパッケージには「MADE IN JAPN」と記載されているのが笑える)。
(注3)Office 2013についてはなぜかProfessional Plusという最上位エディション以外ほとんど見当たらない。WindowsについてもProfessionalが圧倒的に多い。
私はWindows 7 professionalのプロダクトキーを2つ(998円と1,000円)、Windows 7 Ultimate のプロダクトキーを1つ(920円)、Office 2013 Professional Plusのプロダクトキーを1つ(980円)買いました。
(実は中古パソコンについてはWindows 7 professionalのプロダクトキーが本体底面についているコアラベルについていたので、それを使ったため一つあまっています)
私は現在使っていないVistaのPCを他に1台もっていたので、試しにこのPCに購入したプロダクトキーを使ったところ、あっさり認証されました。
またOffice 2013についてはプロダクトキーを使ってのライセンス認証が通らなかったので、取引ナビを通じて出品者に連絡を取り、向こうが電話で確認コードを入手してくれたので、それで認証が完了しました(電話認証は自分でしても良かったのですが、どうも出品者は中国で電話をかける必要があったらしく、自分が電話をかけると譲りませんでした)。
(5月11日追記)上記のOffice 2013について私のパソコンが不具合に見舞われたため再インストールする必要が生じ、電話認証を行ったところ「地域が違う」と言われ担当者につながれそうになった。ファイルをダウンロードするサイトも中国語が使われており、いまや何を買っても中国にたどりつく。
当然のことですが、ヤフオクについて出品者の評価が高いと値段とプロダクトキーの認証の成功率が高くなり、出品者の評価が低いとその逆になります(ただし評価の低い出品者は認証が通らないと通るまでいろいろ骨をおってくれます。評価をあげることは大変ですから彼らも必死です)。
しかし私はwindows 7のファイルが必要だったわけですが、これがけっこう困りました。出品者が送ってきたダウンロード先はマイクロソフトの公式HPだったわけですが、ここからダウンロードしたファイルはバージョンがSP1で、なぜかVistaやOS無しのPCでは「指定されたファイルがありません」というメッセージが出てインストールできませんでした(おそらくSP1の前駆形態のWindows 7が必要なのでしょう)。したがってネットを検索していると英語版のWindows 7に遭遇し、このISOファイルをダウンロードしてDeamonでUSBメモリにマウントし、Vistaパソコンにインストールしました。英語版をインストールした後、私はVistalizatorというソフトを使ったのですが、Windowsが見事に日本語に変換されました。英語版のWindows 7を日本語化するには他にも方法があるので、こちらのブログ様を参照してみてください。
またファイルのダウンロードにはBittorrentが非常に強力なツールとなります。ここからはありとあらゆるファイルが無料でダウンロードできます。Windows関係のファイルは需要が多いため山のようにファイルが落ちています。しかし一方でBittorrentはファイル共有システムなので、ウィルスや個人情報漏洩を恐れて手を出さない人が多いですが、私は5年以上使っていて一度も危ない目にあったことはありません。これを使えばソフトやファイルが格段に入手しやすくなります(そしてお得)。ただしBittorrentは日本人ユーザーの使用を考慮にいれていないので、表示はすべて英語か他の言語。Windows 7もUltimate以外日本語版はありませんでした。
ちなみに英語版Windows 7はVistaに上書きインストールできるエディションであっても言語が違うので、やはり日本語版Vistaには上書きインストールできませんでした。その代わりWindows 7をインストール後、HDDに[Windows.old]という巨大なフォルダが生成されます。この中に以前の環境がある程度保存されているので、このフォルダからVistaで使っていた環境を再現することができます。ただし私は何も考えずにこのフォルダを削除しましたが、特に問題はありませんでした。
(注)[Windows.old]はあまりに巨大なので単純な削除では消えません。ディスク・クリーンアップやCCleanerなどを使うと削除できます。
中古でPCを買ったため3台のノートPCを所有することになり、こちらのブログ様を参照しながら、先述した不要な1台を使ってOffice 2013 Professional Plusのアクティベーションを行ってみました(Activateという動詞には「ライセンス認証を有効にする」という意味がある。Activatorというのはクラッキングファイルのこと)。使用するファイルはKMSpicoです。結果あっさり認証がとおり今のところ普通に使えています。しかし危険であることには違いありません。クラッキングについては後述しますが、当然友達などにはお勧めはできません。
ブツブツ言いながらも、この中からAdobe マスターコレクション CS6やRevo Uninstaller、ゼンリンの地図、プロアトラスなどをインストール(クラッキング)してみましたが、インストールした2台のPCのうち、片方に以下の症状が出ました。
*Facebookにアクセスすると
「今までにご利用されたことのないコンピュータ、携帯機器、場所からFacebookアカウントへのログインがありました。安全のため、不正な利用がなかったことをご確認いただけるまで、Facebookアカウントを一時停止させていただきました」
と警告を受けて、一時的にアカウントをロックされた。簡単なテスト(友達の写真を見て誰だか答える)ですぐにロックは解けたが、2回もロックされた。
*同様にiTunes Storeでも
「ご利用の Apple ID xxxxxxxx は最近、これまでこの Apple ID と関連付けられたことのないコンピュータまたはデバイス上で App Store から xxxxxxxx を購入するために使用されました」
という警告を受け、パスワードを再入力させられた。
こちらのブログ様を読むと、WindowsのクラッキングソフトのWindows loaderは「BIOSをOEMメーカー名に書き換えるのと、HDDのMBRを書き換えるものがある」らしいです。上記症状が出たPCだけにインストールしたソフトが一つだけあるので、そのクラッキングファイルがデバイス上のなんらかのデータを書き換えたのかな?と考えたりしています。別にそんなこと私は屁とも思いませんが、さすがに友達や家族にはお勧めできません。私の周囲に私以上の悪はいないからです。しかしもちろんクラッキングしたソフトを入れたPCは2台ともアプリケーションをきれいにアンインストールしました。
とにかくいろんなことを勉強する機会をもてたので、850円の元はとれたかな、と私は思うことにしています。
(補足)FacebookやiTunes Storeがデバイスのどこを見ているのかも気になります。このような誰もが普通に使っているアプリからも、私たちの個人情報がだだ漏れになっているのかもしれません。
しかし「果たして本当にそうだろうか?」と私の脳裏にイントロゲーション・マークがちらついて離れません。
確かにプロダクトキーを販売している出品者たちは怪しいです。彼らがどうやってプロダクトキーを入手しているのか私には皆目見当がつきません。まともな商売をしていないことは容易に推測できます(おそらく中国の市場で販売されるよう割り振られたプロダクトキーを、商品単価の高い日本で転売しているのではないか、と私は考えています)。
ただ見方を変えるとオークションという場は完全な市場原理によって動いているわけです(実際は出品者による価格操作が行われているので厳密な競争入札ではありませんが)。この観点から考えると私はこう言えると思います。すなわち市場原理に照らし合わせればマイクロソフトの製品には1,000円程度の価値しかない、と。WindowsやOfficeソフトに本当に数万円の価値があるのなら、オークションでもそれに近い値段がつくはずです。このような市場価格とメーカー価格の乖離は言うまでもなくマイクロソフトがOS市場を独占していること、そしてそれをいいことに価格をつり上げていることに起因しています。
確かに市場を独占するだけのマイクロソフトの技術力はすごいと思いますし、製品の研究・開発にも相当の金がかかっていることでしょう。しかしWindowsは世界中で数億、数十億台、あるいは数百億台のコンピューターで使用されているはずで、単純計算するとその売り上げ高は数十兆円という目もくらむような金額になるはずなのです(ちなみにビル・ゲイツの個人資産は約8兆円)。これだけ利益があればもちろん研究・開発費の元などとっくに取れているはずですし、元が取れれば大量生産されるWindowsのDVDなど1,000円で売っても利益が出るはずなのです。それでもまだ貪欲に利益をむさぼり、顧客に何の利益還元もしない会社に誰が同情なんかするものですか。プロダクトキーが1,000円なんてまだまだ高いほうです。ヤフオクの業者は確かにけしからん商売をしているのでしょうが、けしからん会社の製品を違法販売しているのですから、必要悪だとも考えられるのです。要するにどっちもどっちです。
クラッキングしてインストールしたソフトに関してはもう少しだけ難しいかもしれません。インストール前の利用規約におそらくクラッキングは違法だと書いているのでしょう(私は一度も読んだことがありませんが)。しかしあんなものは高利貸しの約款と同じでユーザーが読まないことを想定の上で提示しているのだし、そもそも「同意する」をクリックしないとソフトが使えません。
しかしこの場合は(利用規約に同意しているので)違法にはなりますが、個人が非営利目的で私的使用をしている限り、メーカーがわざわざそれを咎めることはないと思います。例えばマイクロソフトにしてみても、中国など新興工業国で極めて悪質な違法行為がはびこっている中、たかが日本の末端ユーザーの一人がクラックしてソフトを使用していても、そんな瑣末なことにかかわっている余裕はないでしょう(末端ユーザーの些細なクラッキング行為に一つ一つ対応していては費用対効果の側面から見ると、むしろデメリットの方が大きいはずです)。もちろんクラックしている末端ユーザーを完璧に特定できれば、そのユーザーのソフトの使用をロックしようとするかもしれませんが。ただしエンドユーザーの観点から考えても、ウィルスの脅威を考慮に入れれば1,000円程度は払ってプロダクトキーぐらいは買うべきだと思います。
エンドユーザーが違法性を問われるのは、入手したプロダクトキーなり、クラックファイルを営利目的で転売して利益を得たときだと思います。
以上がヤフオクを通して私が得た所感でございます。本当はバタイユの人間類型を含めて今回の記事を総括してみればおもしろかったのですが、私の都合もありますので、後日ご紹介したいと思います。
この記事の続編をアップしましたので、よろしかったらご覧になってください。
ヤフオクで出品されているソフトの詰め合わせについて(4月8日追記)
上記のソフトの詰め合わせについて、ヤフオクでそのページを開きラインナップを眺めていると、ふとその中のいくつかのソフトをBittorrentでチェックしてみようという気になりました。
Bittorrentは無料なので、実際に出品されているソフトをダウンロードしてそのファイルをチェックしてみたところ、クラックファイルはヤフオクで出品されているものと全く同じであることがわかりました(例えば、詰め合わせに入っているソフトの中でも最も高価であると思われるAdobe マスターコレクション CS6を検索すると、その中核であるクラックファイルのX-Forceは1年以上前からBittorrentにアップロードされている)。使用方法もクラックファイルに添付のテキストファイルに記載されています。
(参考)Bittorrentの検索エンジン
したがってこの事実から判断すると、出品業者はBittorrentからただでクラックファイルを入手し、それを商品として販売するという極めて悪質な行為をしていることになります。
ただし日本人ユーザーのために膨大な量のマニュアルを作成しているため、楽に商売をしているわけではないようですが・・・。
さらに悪質なのはオリジナルの出品業者のファイル・マニュアルを勝手にコピーして右から左へ流しているだけの連中がいることです。この連中は労力をほとんど使わずボロ儲けをしています。彼らの商品の特徴は値段が安い、そして詰め合わされたソフトの数が少ないことです。しかしオリジナルの業者も違法行為をしているので、コピー業者を告訴できず、商品ページでコピー業者への注意を喚起するぐらいしか手立てがないことがおもしろいです。
こういう悪徳業者の商品を買ってしまった人間が「こんなもの買ってはいけない」とはいえませんが、購入した方はくれぐれも扱いに注意してください。私の使っているウィルスバスターが駆除したクラックファイルには「TROJ(つまりトロイの木馬)」と名のつくものが数多く入っていました。ファイルを開いてしまった私が感染するのは仕方がありませんが・・・。
ウィルスには感染したこと自体がわからないものも多いそうなので、もし私のカード明細に正体不明の多額の出費が記載されていれば、ネットカフェからでも後日談をご報告します(苦笑)。



私はブログの本文で中国人が日本人から見ると不誠実に見える対応をすることを文化、あるいは文明の成熟度の違いからくると書きましたが、実際は悪意を持った連中が悪意を込めて不正行為を働いているのかもしれません。要は相手が見えないから、ユーザーは憶測で物を言うしかないのです。ネットオークションはその匿名性を売り物にしていますが、それが逆に違法行為を助長している部分があることも否めません。極端な話、悪意を持った出品者が数百万円でゴミを売りつけても、なんら罰する手立てがありませんから、あの世界は完全な無法地帯だと思います。自動車は特に危険だと聞きます。
それから「このような現実と戦っていけたらいいな」という言葉は大変頼もしいですね。パソコンで言うとOSのマイクロソフト、CPUのインテル、これらの会社が市場を独占していなければ、パソコンが20万円もするはずないのです。まだまだ日本の資本主義は成長の過渡期にあると思います。ほた様と一緒に私も闘っていけたらいいな、と思っています。