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2014年03月17日

ヤフオクの「Windows 7が1,000円」は安いのか?

このたび中古でOS無しのパソコンを購入しました。したがってWindowsとOfficeを個別に買ってインストールしないといけないわけですが、まともに買うと、
Windows 7、8:13,000円前後
Office 2013:30,000円〜50,000円程度
はします。これは庶民が「ああ、そうですか」と気軽に払える金額ではありません。かと言ってOSとOfficeがなければPCを買った意味がない。したがってマイクロソフトの汚い商法に対抗すべくネットを徘徊して安く購入する手立てを探しまわりました。
※下記の方法はネットを使い慣れた方にはわかりきったものであるので、事情通の方は(1)を飛ばして(2)から目を通してみてください。

(1)WindowsとOfficeを安く買う方法

@ ヤフオクでプロダクトキーを買う

ヤフオクでWindowsとOfficeの項目を検索してみると、プロダクトキーのみを1,000円前後で売っている出品者が驚くほど多くいるのがわかります。ちなみに落札価格は私が確認した範囲では、
*Windows 7 Professional、Ultimate:900円〜1,300円(1,000円が多い)
*Windows 8 Professional:530円〜1,600円(1,000円前後が多い)
*Office 2013 Professional Plus:980円〜1,700円(OSに比べて数百円高め)
となっていました。
(注1)オークションであるので、当然そのときの需要と供給の関係によって落札価格は変動する。また出品者の評価が高いと当然値段も高くなる傾向にある。
(注2)インストールDVDが付属しているOEM、DSP版は4,000円〜6,000円と値段が跳ね上がる。またDELLのインストールDVDを使うと、コンピューターのプロパティでWindowsのロゴの代わりにDELLのロゴが表示される。気になる人はやめた方がいい。さらに新品のDSP版には中国から国際郵便で送られてくるものが多い(商品ページを注意)。これはけっこう時間がかかるので急ぐ人はやめた方がいい(中国から送っているのにパッケージには「MADE IN JAPN」と記載されているのが笑える)。
(注3)Office 2013についてはなぜかProfessional Plusという最上位エディション以外ほとんど見当たらない。WindowsについてもProfessionalが圧倒的に多い。

私はWindows 7 professionalのプロダクトキーを2つ(998円と1,000円)、Windows 7 Ultimate のプロダクトキーを1つ(920円)、Office 2013 Professional Plusのプロダクトキーを1つ(980円)買いました。
(実は中古パソコンについてはWindows 7 professionalのプロダクトキーが本体底面についているコアラベルについていたので、それを使ったため一つあまっています)
私は現在使っていないVistaのPCを他に1台もっていたので、試しにこのPCに購入したプロダクトキーを使ったところ、あっさり認証されました。
またOffice 2013についてはプロダクトキーを使ってのライセンス認証が通らなかったので、取引ナビを通じて出品者に連絡を取り、向こうが電話で確認コードを入手してくれたので、それで認証が完了しました(電話認証は自分でしても良かったのですが、どうも出品者は中国で電話をかける必要があったらしく、自分が電話をかけると譲りませんでした)。

(5月11日追記)上記のOffice 2013について私のパソコンが不具合に見舞われたため再インストールする必要が生じ、電話認証を行ったところ「地域が違う」と言われ担当者につながれそうになった。ファイルをダウンロードするサイトも中国語が使われており、いまや何を買っても中国にたどりつく。
 当然のことですが、ヤフオクについて出品者の評価が高いと値段とプロダクトキーの認証の成功率が高くなり、出品者の評価が低いとその逆になります(ただし評価の低い出品者は認証が通らないと通るまでいろいろ骨をおってくれます。評価をあげることは大変ですから彼らも必死です)。

 
 〔ファイルはネットからダウンロード〕

「プロダクトキーだけ入手してどうやってインストールするんだ?」と思われる方がいらっしゃると思いますが、ファイルはネットに落ちています。プロダクトキーを買うとだいたい出品者がファイルのダウンロード先(Yahoo!Boxなど)も取引ナビで送ってきます(ちなみに今現在Windows 8、8.1office 2013はマイクロソフトの公式HPからダウンロード可)。
しかし私はwindows 7のファイルが必要だったわけですが、これがけっこう困りました。出品者が送ってきたダウンロード先はマイクロソフトの公式HPだったわけですが、ここからダウンロードしたファイルはバージョンがSP1で、なぜかVistaやOS無しのPCでは「指定されたファイルがありません」というメッセージが出てインストールできませんでした(おそらくSP1の前駆形態のWindows 7が必要なのでしょう)。したがってネットを検索していると英語版のWindows 7に遭遇し、このISOファイルをダウンロードしてDeamonでUSBメモリにマウントし、Vistaパソコンにインストールしました。英語版をインストールした後、私はVistalizatorというソフトを使ったのですが、Windowsが見事に日本語に変換されました。英語版のWindows 7を日本語化するには他にも方法があるので、こちらのブログ様を参照してみてください。
またファイルのダウンロードにはBittorrentが非常に強力なツールとなります。ここからはありとあらゆるファイルが無料でダウンロードできます。Windows関係のファイルは需要が多いため山のようにファイルが落ちています。しかし一方でBittorrentはファイル共有システムなので、ウィルスや個人情報漏洩を恐れて手を出さない人が多いですが、私は5年以上使っていて一度も危ない目にあったことはありません。これを使えばソフトやファイルが格段に入手しやすくなります(そしてお得)。ただしBittorrentは日本人ユーザーの使用を考慮にいれていないので、表示はすべて英語か他の言語。Windows 7もUltimate以外日本語版はありませんでした。
 ちなみに英語版Windows 7はVistaに上書きインストールできるエディションであっても言語が違うので、やはり日本語版Vistaには上書きインストールできませんでした。その代わりWindows 7をインストール後、HDDに[Windows.old]という巨大なフォルダが生成されます。この中に以前の環境がある程度保存されているので、このフォルダからVistaで使っていた環境を再現することができます。ただし私は何も考えずにこのフォルダを削除しましたが、特に問題はありませんでした。
(注)[Windows.old]はあまりに巨大なので単純な削除では消えません。ディスク・クリーンアップやCCleanerなどを使うと削除できます。 
A クラッキングする

 WindowsやOfficeソフトにはいくつかクラッキングファイルがあります(クラッキングの方法はこちらのブログ様をご覧ください)。Windows loader、RemoveWAT、KMSpicoなどなど。RemoveWATはライセンス認証の項目自体を消去するという荒っぽいやつですが、すでにマイクロソフトは対策済みらしいです(他のはどういう仕組みになっているのかわかりません)。
 中古でPCを買ったため3台のノートPCを所有することになり、こちらのブログ様を参照しながら、先述した不要な1台を使ってOffice 2013 Professional Plusのアクティベーションを行ってみました(Activateという動詞には「ライセンス認証を有効にする」という意味がある。Activatorというのはクラッキングファイルのこと)。使用するファイルはKMSpicoです。結果あっさり認証がとおり今のところ普通に使えています。しかし危険であることには違いありません。クラッキングについては後述しますが、当然友達などにはお勧めはできません。

{番外} ヤフオクで出品されているソフトの詰め合わせを買ってみた

 現在ヤフオクではまともに買えば数十万円はするソフトのセットを販売している出品者がいます。落札価格はだいたい800円〜2,000円程度。私は好奇心に打ち克つことができず、850円で落札し買ってしまいました。しかしいざ中身を見るとガッカリ。出品者指定のサイト(Yahoo!ボックス)に行くと、圧縮ファイルが落ちていてそれをダウンロードするのですが、有料ソフトはすべてクラッキングでアクティベートするものでした。Windows 7、8はWindows loader、Office 2013はKMSpico、Adobe マスターコレクションCS6は番号生成ソフトを使うなど。私がガッカリしたのはどのクラッキング方法も知っていたということ。ネットで誰でも検索できるものです。なおかつソフトの大多数はBittorrentからダウンロードするようTorrentファイルが入っており、Bittorrent歴が長い私には何の新鮮味もありませんでした。なおかつファイルを展開するとウィルスソフトがフル稼働してクラッキングファイルを片っ端から潰していきます(私はウィルスバスター月額版を使用)。ソフトのバージョンも古い。
 ブツブツ言いながらも、この中からAdobe マスターコレクション CS6やRevo Uninstaller、ゼンリンの地図、プロアトラスなどをインストール(クラッキング)してみましたが、インストールした2台のPCのうち、片方に以下の症状が出ました。
*Facebookにアクセスすると
「今までにご利用されたことのないコンピュータ、携帯機器、場所からFacebookアカウントへのログインがありました。安全のため、不正な利用がなかったことをご確認いただけるまで、Facebookアカウントを一時停止させていただきました」
と警告を受けて、一時的にアカウントをロックされた。簡単なテスト(友達の写真を見て誰だか答える)ですぐにロックは解けたが、2回もロックされた。
*同様にiTunes Storeでも
「ご利用の Apple ID xxxxxxxx は最近、これまでこの Apple ID と関連付けられたことのないコンピュータまたはデバイス上で App Store から xxxxxxxx を購入するために使用されました」
という警告を受け、パスワードを再入力させられた。
 こちらのブログ様を読むと、WindowsのクラッキングソフトのWindows loaderは「BIOSをOEMメーカー名に書き換えるのと、HDDのMBRを書き換えるものがある」らしいです。上記症状が出たPCだけにインストールしたソフトが一つだけあるので、そのクラッキングファイルがデバイス上のなんらかのデータを書き換えたのかな?と考えたりしています。別にそんなこと私は屁とも思いませんが、さすがに友達や家族にはお勧めできません。私の周囲に私以上の悪はいないからです。しかしもちろんクラッキングしたソフトを入れたPCは2台ともアプリケーションをきれいにアンインストールしました。
 とにかくいろんなことを勉強する機会をもてたので、850円の元はとれたかな、と私は思うことにしています。
(補足)FacebookやiTunes Storeがデバイスのどこを見ているのかも気になります。このような誰もが普通に使っているアプリからも、私たちの個人情報がだだ漏れになっているのかもしれません。
またこれらのソフトの詰め合わせは、落札するとファイルが落ちているYahoo!BoxのURLが送られてくるだけなので、どうしても欲しいという友人などがいれば、そのURLを伝えてタダでファイルを入手することが可能です。だからどうしても欲しい人は数人で集まって資金を出し合って商品を落札し、みんなでファイルをダウンロードすればすこぶるお得です(パスワードなどはない)。

(2)プロダクトキー1,000円の意味

 Windows、Officeソフトなどマイクロソフトの製品は数万円しますが、おそらく大多数の方は「仕方がない」とあきらめて規定の料金を支払っているものと思います。「マイクロソフトで働いている人も食べていかなくてはならないのだから・・・」などと考えながら。
 しかし「果たして本当にそうだろうか?」と私の脳裏にイントロゲーション・マークがちらついて離れません。
 確かにプロダクトキーを販売している出品者たちは怪しいです。彼らがどうやってプロダクトキーを入手しているのか私には皆目見当がつきません。まともな商売をしていないことは容易に推測できます(おそらく中国の市場で販売されるよう割り振られたプロダクトキーを、商品単価の高い日本で転売しているのではないか、と私は考えています)。
 ただ見方を変えるとオークションという場は完全な市場原理によって動いているわけです(実際は出品者による価格操作が行われているので厳密な競争入札ではありませんが)。この観点から考えると私はこう言えると思います。すなわち市場原理に照らし合わせればマイクロソフトの製品には1,000円程度の価値しかない、と。WindowsやOfficeソフトに本当に数万円の価値があるのなら、オークションでもそれに近い値段がつくはずです。このような市場価格とメーカー価格の乖離は言うまでもなくマイクロソフトがOS市場を独占していること、そしてそれをいいことに価格をつり上げていることに起因しています。
 確かに市場を独占するだけのマイクロソフトの技術力はすごいと思いますし、製品の研究・開発にも相当の金がかかっていることでしょう。しかしWindowsは世界中で数億、数十億台、あるいは数百億台のコンピューターで使用されているはずで、単純計算するとその売り上げ高は数十兆円という目もくらむような金額になるはずなのです(ちなみにビル・ゲイツの個人資産は約8兆円)。これだけ利益があればもちろん研究・開発費の元などとっくに取れているはずですし、元が取れれば大量生産されるWindowsのDVDなど1,000円で売っても利益が出るはずなのです。それでもまだ貪欲に利益をむさぼり、顧客に何の利益還元もしない会社に誰が同情なんかするものですか。プロダクトキーが1,000円なんてまだまだ高いほうです。ヤフオクの業者は確かにけしからん商売をしているのでしょうが、けしからん会社の製品を違法販売しているのですから、必要悪だとも考えられるのです。要するにどっちもどっちです。

(3)エンドユーザーも違法性を問われるか

 私は法律のことに関してはずぶの素人ですが、ヤフオクでプロダクトキーを買ってそれを使うことには全く問題はないと確信しています。業者が違法にプロダクトキーを入手しているにしても、そんなこと私たちは知らないわけですから(ソフトの詰め合わせも同様)。正規品だと考えて買ったと言っても嘘にはなりません。
 クラッキングしてインストールしたソフトに関してはもう少しだけ難しいかもしれません。インストール前の利用規約におそらくクラッキングは違法だと書いているのでしょう(私は一度も読んだことがありませんが)。しかしあんなものは高利貸しの約款と同じでユーザーが読まないことを想定の上で提示しているのだし、そもそも「同意する」をクリックしないとソフトが使えません。
 しかしこの場合は(利用規約に同意しているので)違法にはなりますが、個人が非営利目的で私的使用をしている限り、メーカーがわざわざそれを咎めることはないと思います。例えばマイクロソフトにしてみても、中国など新興工業国で極めて悪質な違法行為がはびこっている中、たかが日本の末端ユーザーの一人がクラックしてソフトを使用していても、そんな瑣末なことにかかわっている余裕はないでしょう(末端ユーザーの些細なクラッキング行為に一つ一つ対応していては費用対効果の側面から見ると、むしろデメリットの方が大きいはずです)。もちろんクラックしている末端ユーザーを完璧に特定できれば、そのユーザーのソフトの使用をロックしようとするかもしれませんが。ただしエンドユーザーの観点から考えても、ウィルスの脅威を考慮に入れれば1,000円程度は払ってプロダクトキーぐらいは買うべきだと思います。
 エンドユーザーが違法性を問われるのは、入手したプロダクトキーなり、クラックファイルを営利目的で転売して利益を得たときだと思います。 
 以上がヤフオクを通して私が得た所感でございます。本当はバタイユの人間類型を含めて今回の記事を総括してみればおもしろかったのですが、私の都合もありますので、後日ご紹介したいと思います。

(追記)
この記事の続編をアップしましたので、よろしかったらご覧になってください。
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posted by つばさ at 19:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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